プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」11月6日2回戦で、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)が自身2勝目となるトップを取り、Mリーガーを多数輩出した麻雀リーグ「RTDリーグ」でNo.1になった実力を見せつけた。
対局者は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)とMリーグ初となる1回戦から4選手全員が連投となった。
U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)には「RTDリーグ 2018」覇者という新たなる称号が加わっていた。各団体のトッププロが集う長期リーグ戦「RTDリーグ」の第1回大会から出場。2016年は予選敗退、2017年は決勝進出を果たすも4位。3年目となった2018年では予選で連対率70.37%と驚異の成績を残し、決勝でも雀史に残る逆転劇でRTDリーグ2018覇者となっていた。
東1局1本場、親番・小林は、鈴木がドラをポンしている中「僕はアガれそうな手が勝負手なんで」とリーチのみを敢行。この局は鈴木への満貫放銃となったのだが、ここでブレないのが“ロボ”とも称される小林の真骨頂。「人より圧倒的にアガれば、振り込み率も減り、その差し引きとして点数が残る」という超デジタルな戦い方を徹底するべく、東3局1本場では得意の仕掛け攻撃を繰り出した。テーマのひとつとしている「欲張らない打法」で、待ちの形を優先するためドラを1枚切って満貫打点を見切り、西・赤・ドラで3900点(+300、供託2000点)を加点した。
南2局1本場では、変幻自在の神鳴きを見せる鈴木の仕掛け攻撃に対応し「たろうさんは5、8索が大本命。8索だけは切らない」と打ち回していたら「手出しで7筒が出てきておかしい」と思い「よくわからないから全部押したら(7索を)ツモれてしまった」と自身も驚くツモ・ハイテイ・タンヤオ・三色同順・ドラで1万2000点(+300点、供託1000点)をものにし、これが決まり手となって2勝目を挙げた。
勝利者インタビューでは「なぜかトップ取れちゃいましたね」とはにかんだ小林。レポーターの松本圭世から、鈴木と白鳥が神社に行ってから対局に臨んだことを振られると「願掛けするなら家で寝てた方がいい。ゆっくり休んでいた方がいいんじゃないか」と返答し、松本を仰け反らせるほどの笑いを誘った。
さらにゲンを担ぐことに関しても「そもそも何やって勝てたかを覚えていない。何を食べたとか、どこの道を通ったとか。普段ぼーっと生活しているんで、鈍感なのが麻雀に生きている」と神事にはまるで興味がないロボぶり。“無の境地”ともいえる鈍感力を発揮し、チームポイント+39.8を積み上げた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)3万8200点/+58.2
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)2万5000点/+5.0
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)2万2200点/▲17.8
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)1万4600点/▲45.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【11月6日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +226.5(26/80)
2位 EX風林火山 +204.0(24/80)
3位 U-NEXT Pirates +128.8(28/80)
4位 赤坂ドリブンズ ▲69.7(26/80)
5位 セガサミーフェニックス ▲77.0(24/80)
6位 TEAM雷電 ▲94.7(22/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲317.9(26/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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