亀田3兄弟の三男・亀田和毅(協栄=27)が11月12日、アビゲイル・メディナ(スペイン=30)とWBC世界スーパーバンタム級暫定王座戦12回戦を行い、フルラウンド戦い抜き、判定で勝利した。これで和毅はWBO世界バンタム級に続き、2階級制覇を達成。長男・興毅(3階級)、次男・大毅(2階級)とともに、史上初となる「3兄弟での2階級制覇」を達成した。
 2015年9月にWBA世界バンタム級に挑戦して以来、約3年2カ月ぶりの世界戦に挑んだ和毅は、試合序盤からスピードで制した。万全の調整から「過去最高の仕上がり」と自信を見せていたが、リングの上でも絶好調ぶりを発揮した。1階級上げたことにより、持ち前のスピードにパワーが加わり、直近5年間で負け知らずの10連勝中だった同級1位の難敵メディナを圧倒。中盤以降の打ち合いでも引くことなく、終盤でも素早いパンチを繰り出し、最後まで相手にペースを渡さなかった。