「gdgd妖精s」や「てさぐれ!部活もの」、「ひもてはうす」など声優のアドリブを活かした斬新な演出で人気を集めるアニメーション監督・石ダテコー太郎が、アニメというジャンルの特殊性について持論を展開した。
11月12日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」に、石ダテ監督がゲスト出演した。お笑い芸人から放送作家、アニメーション監督に転身した経緯や、石ダテ監督作品の最大の魅力とも言えるアドリブパートが誕生した秘話などを明かした。
石ダテ監督は、「アニメの仕事によって、『自分が脳内で作り上げたものを皆さんに発表して、直にリアクションをいただく』という芸人時代のシビれる環境をもう一度味わわせていただいた。その感覚が忘れられなくて、今はギャンブル依存症みたいになっている。金銭の対価として労働する、みたいなところに戻れなくなった。イチかバチか全力をぶつけて、ダメならダメで仕方ないっていうのが楽しくて仕方ない」とジョークを交えながら現在の“アニメ監督”という仕事のやりがいを語った。
さらに石ダテ監督は、アニメというジャンルの特殊性について持論を展開した。「アニメはテレビ局が唯一、自社制作できないコンテンツなんですよ。そして、枠を買って番組を放送するみたいなスタイルだから、視聴率が関係ないんですよ。お財布を持っている一部の方々さえ満足させることができれば、視聴率なんて関係なく、コンテンツが成立する。こんな畑は他にない。お笑いのネタでさえ自粛が求められる時代に、アニメは一番好き勝手できるんです! 他と違うものを見せて、ユーザーに深く刺さらないと、『買おう』と思わないわけですから」と熱弁した。
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