将棋の里見香奈女流四冠(26)が11月15日、王座戦一次予選3回戦で長沼洋七段(53)に94手で勝利した。今期から「女流枠」で男性棋戦に復帰した里見女流四冠は、これで男性棋士相手に今期6勝目。通算12局で6勝6敗と、勝率5割とした。
 後手番だった里見女流四冠は、大駒を次々に相手に渡しながらも積極的な攻めを続け、粘る長沼七段を寄せ切る快勝。
 里見女流四冠は、同予選の1回戦で浦野真彦八段(54)、2回戦で島本亮五段(38)に勝利。今回の対局に勝利したことで、次回は一次予選準決勝で増田裕司六段(47)と対戦。一次予選突破まであと2勝に迫った。女流棋戦では保持する4つのタイトル戦での防衛戦が続いており、安定してトップ女流の実力を発揮し続けている。また天才棋士・藤井聡太七段との対局でも中盤まで優勢に進めるなど、その実力を男性棋戦でも見せている。