失言連発で一躍時の人となった桜田義孝大臣。「(関連予算は)1500円…ごめんなさい1500億円でございます」「(蓮舫氏を)れんぽうさん」といった言葉が取り沙汰され、セキュリティー担当としての「自分でパソコンを打つことはない」「USBはよくわからない」という答弁は、海外メディアでは“システムエラー”と報じられた。
また、片山さつき地方創生担当大臣にも政治資金収支報告書の記載漏れへの追及が続いている。片山大臣は合わせて3回の修正を行ったが、訂正件数は40件以上。2年前、政治資金問題が取り沙汰された元夫の舛添要一氏に対しては、「これは公私混同の極み。彼がやるべきことは、過去どうだったかではなくて頭を下げて徹底的に詫びること。みんなの言うことを聞いて謙虚にやっていくしかない」とコメントしていた。
かつては“東大の山口百恵”と呼ばれていたという片山大臣。そのキャリアは輝かしく、1982年に大蔵省入省、1989年に西日本初の女性税務署長に就任し、1991年には女性初のG7サミット政府代表団員に。1995年に女性初の主計局主査、2004年に女性初の主計局主計官となり、2005年の衆議院選挙で静岡7区から出馬し初当選した。2010年の参議院選挙で自民党トップ当選した際は「サラリーマン目線で頑張る」と意気込みを語っていた。
18日放送のAbemaTV『Abema的ニュースショー』に出演した、片山大臣の元夫で国際政治学者の舛添氏は、桜田大臣と片山大臣への追及について「国会での質問はいじわるすぎる。同じ質問を他の大臣にもするかといったら集中攻撃。若干可愛そうなところもある」と意見。また、第4次安倍改造内閣には2種類の大臣がいるとし、「世耕大臣や茂木大臣など、専門分野が適任で残った人。そうではない桜田大臣や片山大臣は派閥推薦のポストはどこでもいいというもので、そこで失敗している。片山大臣は優秀で何でもこなせるけど、桜田さんは頭脳派ではなく肉体派」と説明する。
元自民党衆議院議員の金子恵美氏も桜田大臣の人柄について述べ、「桜田大臣の五輪担当に関して不安視されているが、元々は文部科学行政の副大臣を務めている。ただ何期務めても議員は質問する側、大臣は行政の立場として答弁する側で、その能力は少し違ったのかもしれない。セルフプロデュースはあまり得意ではなく、慣れてくると変わってくるのでは」とした。
かつて、自身の資金問題を追及された舛添氏。片山大臣のミスについて「仮に全国会議員をつつき始めたら、単純なミスも悪意のあるものも含めて出てくる」としたうえで、「今だったら、『地方が廃れているのをどうするんですか』とか『東京オリンピック・パラリンピックが小池都知事のおかげでガタガタになっているけど桜田さん立て直せるんですか?』ということを、私が国会議員だったら質問する。そういうことをやるべきなのに、これで国会が止まるようなことになっているのはおかしい」と指摘した。
また、国際政治アナリスト・渡瀬裕哉氏の「アメリカだったらちゃんとしたPRの人を雇って、訓練を受けてからポストに就く。日本みたいに訓練を受けずにいきなり重要なポストに付いたらまともに答弁できないのは当たり前。どう答弁するのかにお金をかける文化が日本にも必要だと思う」との意見には、「それは嫌な文化だと思う。そこまでしなくちゃいけないのか」としつつも「アメリカナイズ、もっといえば韓国みたいになってきた。韓国はもっと酷く徹底的にやる。だから、訓練しないといけない時代になってきたかもしれない」と考えを改めた。
(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』より)
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