<大相撲九州場所>◇十一日目◇21日◇福岡国際センター
 十両十三枚目・豊ノ島(時津風)が十両九枚目・千代ノ皇(九重)を押し出しで下し、8勝目を挙げて勝ち越しを決めた。左アキレス腱断裂などで、一時は幕下まで転落し、引退もよぎる苦境に立たされたが見事に復活。13場所ぶりとなる関取としての本場所で、2016年初場所以来となる「関取勝ち越し」となった。
 今場所、関取に復帰した豊ノ島は、負けがこめば再び幕下転落という番付だったが、5勝3敗で迎えた九日目から一気に3連勝。これで勝ち越しだけでなく十両の優勝争いにもしっかりと食らいつくこととなった。