23日に行われた大相撲九州場所十三日目、小結の貴景勝(千賀ノ浦)は前頭十二枚目・碧山(春日野)を押し倒しで破って1敗を守り、優勝へまた一歩前進した。しかし万全だった取組の内容とは異なり、貴景勝の取組前の所作にファンが騒然、中には心配の声も上がる事態が起こった。
貴景勝といえば、取組前に土俵下に用意された座布団に座る仕草が注目を集めており、前屈みになってひざを曲げ、お尻から座布団に飛び乗る様子は、ファンの間では「ポヨン」などと呼ばれているほどだ。本人によると、この仕草はお尻の筋肉の柔軟性を確かめるもので、戦うための準備。つまり取組前のルーティンだという。
この日もAbemaTVの放送において、「ポヨン、カモン」などのコメントが寄せられるなかその瞬間は訪れたが、まさかの不発。上手く座布団にお尻が収まりきれず、ややずり落ちる形で着地すると、しばらくもぞもぞと動いて位置を修正した。
その一部始終がカメラに収められていたこともあり、ファンから「ズレたw」「着地失敗してやや不機嫌」「ごろん」などの反応が寄せられた。中には今場所唯一の黒星となる七日目の対御嶽海(出羽海)戦の前も失敗気味だったことを指摘し、心配をする声も上がっていたが、今の貴景勝には心配は無用。碧山を押し倒すとコメント欄には「優勝」の二文字が躍っていた。なお十四日目には2敗の大関・高安(田子ノ浦)との直接対決が控えており、優勝に向けた大一番、取組同様、「ポヨン」にも大きな注目が集まりそうだ。
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