大関・栃ノ心(春日野)が前頭七枚目・松鳳山(二所ノ関)に上手投げで敗れ、悔しい黒星で今年最後の取組を終えた。
一度は立ち合い、激しい相撲の末に栃ノ心が勝ったと思われたが、実は立ち合い直後に勝負審判から不成立の手が挙がっていたものの、行司が気づかなかったことが判明。丸々一番分を取り終えた両者は、仕切り直しでも息が落ち着かず、なかなか立ち合えない事態に。ようやく成立したかと激しくぶつかったが、今度は行司から「待った」。さすがの栃ノ心も憮然とした表情を浮かべた。
館内のファンからは拍手と歓声が沸き起こったが、ようやく成立した立ち合いで、栃ノ心は防戦。松鳳山の上手投げに振られ、右足の親指が土俵を出てしまった。この相撲も、一旦は栃ノ心が寄り切ったかと思われたが、物言いの結果で栃ノ心の負けが確定した。
これにはAbemaTVの中継で解説していた元小結・旭道山も「2人の気持ちがよく分かります…」と心境を察していた。
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