将棋の竜王戦七番勝負第4局が11月24、25日、京都府福知山市内の「福知山城」で行われ、挑戦者の広瀬章人八段(31)が羽生善治竜王(48)に133手で勝利し、七番勝負の対戦成績を2勝2敗のタイとした。羽生竜王が防衛すればタイトル通算100期、失冠すれば27年ぶりの無冠という同シリーズで初の竜王位を目指す広瀬八段が、プレッシャーに負けず大きな1勝を手にした。
 第1、2局と連敗する苦しいスタートとなっていた広瀬八段だが、第3局には終盤で逆転勝利。シリーズの流れを呼び戻して迎えた先手番の第4局も逆転勝利した。対局後には「終盤は開き直りで指すしかなかったです」と難解だったことを口にした。