プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」11月26日の1回戦で、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)が接戦をオーラスの逆転で制し、自身4勝目、チーム11勝目を挙げた。この勝利でチームは総合4位から3位へ浮上した。
各チームが折り返しの40戦を迎える前にポイント差が縮まってきた中盤戦。対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)。
渋谷ABEMASの3選手で唯一マイナスポイントを背負っていた白鳥の個人スコアは▲161.7で21人中20位に位置していた。前回登板した11月20日の対局では、役満より珍しい三倍満を親かぶりし、3着落ちでフィニッシュしていたのだが「内容的にはすごく吹っ切れた感じのある一戦でした」と自身の調子も集中力も上がって来ている実感を持っていた。
白鳥が勝負所と踏み込んだのは東4局。南家・黒沢がドラ南をカンして満貫確定しているところにリーチをかぶせた。「黒沢さんは十中八九テンパイしていると思っていた」と予測通り、黒沢には南・発・ホンイツ・赤・ドラ4で倍満のテンパイ、ソウズのホンイツ仕掛けをしていた佐々木にもテンパイが入っていた。まさに風雲急を告げる状況下で、リーチ・一発・平和・ドラで8000点をアガってトップ目に立った。このリーチ判断には、解説のEX風林火山・滝沢和典(連盟)も「これは白鳥お見事」と感嘆し、視聴者も「白鳥、よく押せた!」「今のは白鳥かっけぇわ!」と絶賛した。
南3局では黒沢に5200点を放銃し、2着目に後退したものの、続く南4局では配牌を見た瞬間「これがアガれたら天が味方してくれている」と、ツモ・タンヤオ・平和・赤の5200点をアガって再逆転でトップを奪取。一時は+400台まで積み上げたポイントを+26.9にまで減らしていたチームを救い、総合ランキングも4位から3位へ浮上させる価値ある勝利となった。
東4局でツモった4筒が山に残っていた最後の1枚だったことを知ると「ツモれたのは応援してくれる皆さんのおかげ」とパブリックビューイングやSNSでファンからパワーをもらっていることに感謝し、喜びを噛み締めていた。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万2700点/+52.7
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)2万8300点/+8.3
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万1500点/▲18.5
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万7500点/▲42.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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