プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」11月26日の2回戦で、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)が自身5勝目、チーム8勝目を挙げた。この勝利で総合ランキングは6位と変わらずも、5位のU-NEXT Piratesに7.6ポイント差まで肉薄した。
対局者は起家からTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)と白鳥と佐々木が連投となった。
直近3戦をオール2着で凌いできた瀬戸熊は「トップを狙う。それが無理なら2着か3着を狙っていくメリハリのついた麻雀をする」と卓に着いた。
Mリーグ開幕以降、自団体のリーグ戦をはじめRTDリーグ2018決勝等、大事な対局が続いていた瀬戸熊は「体力が必須」と体を絞り込み、体重を6キロそぎ落として精悍な顔つきになっていた。さらにこの日は試合前、より集中力を高めるため“今日やってはいけないこと”を頭の中で反芻してから臨んでいた。「ここ何試合か、最初と最後にフッと気が抜ける瞬間があったので、東1局とオーラスだけは気合を入れること」を頭に叩き込んでいた。
瀬戸熊の勝負所は東1局、親番でいきなり訪れた。園田と白鳥が仕掛け攻撃を繰り出す中、門前(メンゼン)で手牌を組み上げてリーチを宣言。これをリーチ・ツモ・平和・三色同順・ドラ2、親の跳満1万8000点にまで仕上げるロケットスタートを決めた。
点棒を持っても「冷静にしっかり攻めて、しっかり守ろう」と、東3局では解説のEX風林火山・滝沢和典が「瀬戸熊さんだと珍しい」という仕掛けも見せ「体が反応した。僕らしくないかなとは思いつつも、すぐにツモれたのでうまくいったのかな」と三色同順で1000点を加点した。
オーラスでも「どんな状況でも前に行って、2着になるならしょうがない」と攻めの姿勢を貫いた結果、白鳥がアガったことでトップを堅守。終始気を抜くことのないメリハリの効いたゲーム運びを見せた。
この勝利で個人スコアを+142.5とし、首位・園田の+151に次ぐ2位に浮上。チームも5位のU-NEXT Piratesに7.6ポイント差まで詰め寄ったが「3人の合計がプラスになった時からが雷電のスタートだと思っている」と勝って兜の緒を締めた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万8500点/+58.5
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)2万3700点/+3.7
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)1万9900点/▲20.1
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万7900点/▲42.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会
【11月26日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +186.9(36/80)
2位 赤坂ドリブンズ +157.6(38/80)
3位 渋谷ABEMAS +52.2(38/80)
4位 セガサミーフェニックス +26.9(36/80)
5位 U-NEXT Pirates ▲63.1(40/80)
6位 TEAM雷電 ▲70.7(36/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲289.8(40/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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