先月19日、日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕された。ゴーン氏は現在、東京拘置所内にある3畳程度の単独室で身柄を勾留されているといわれ、「本が欲しい」「寒い」「お菓子が欲しい」などの要望を口にする様子も伝えられている。その写真や話を見聞きするなり「懐かしいな」と漏らした人物がいる。大王製紙前会長の井川意高氏だ。
2011年11月、ギャンブルの深みにハマった井川氏は子会社から無担保で巨額の資金を借り入れて損害を与えたとして会社法違反(特別背任)で逮捕され、現在のゴーン氏と同じ境遇に身を置いた経験がある。12月2日にAbemaTVで放送された『Abema的ニュースショー』に出演した井川氏は、MCを務める千原ジュニアに促されると現在のゴーン氏の状況について自身の経験と推測を交えて東京拘置所の内情について語り始めた。
「トイレと洗面台を合わせると合計4畳ですね。東京拘置所の建物は十数階あり、10階と11階は死刑囚のフロアになっています。死刑囚は死刑になることが刑なので刑務所には行かず、執行までは拘置所内にいます。今回の(ゴーン氏の)ような特捜案件は10階と11階に身柄を置かれます。私はC棟11階でした」
井川氏が逮捕されたのは11月22日で、釈放されたのは1カ月後の12月22日。同時期に似た経験をした井川氏は「この時期はとくに昼間が寒い」と拘置所に関する意外な事実を明かすと、自身のエピソードについても披露した。
「検事によって取り調べの時間帯は異なりますが、私の場合は主に昼食を終えた13時頃からだった。おそらく夜間から明け方に使用されていた暖房の電源が切られ、肩から深々と冷え始めるのがこの時間。刑務所と異なり拘置所ではまだ被疑者なので売店で売っている範囲の物や衣類は何でも入れることができます。四国で病院の院長を務める知人からもらった『どてら(綿入れ半纏)』、さらにはホリエモンにもらった座布団には助けられました。(堀江氏も)経験者として一番有難い物を分かっていたんですね」
さらに入所の際に行った身体検査について「刑務所ではお尻の穴まで調べるという話もありますが、拘置所でそこまではしません。尿検査をして、下着を下ろした程度です」と話すと「悪い連中に対しては理解できるが、ゴーンは(そのようにいかないのでは)」と千原ジュニアが反論。すると井川氏は「人権の国から来た人ですから。彼が回顧録を書くとしたら、そういったことも書くのでしょうね」と答えた。この二人のやり取りに国際政治学者の舛添要一氏が割って入った。当時20代の若者がフランスで経験したショッキングな出来事として「フランスに行ってすぐに社会保険に入るように言われて医者に行った。その際、ズボンを脱がされて睾丸を鷲掴みにされ『よし、健康だ』と言われた。ゴーンもパリの大学に通っているから、コレをやられているはずだ」と身振り手振りを交えて話し、共演者の笑いを誘っていた。(AbemaTV/『Abema的ニュースショー』より)
(C)AbemaTV
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