プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」12月3日の1回戦で、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)が10月25日以来、約1カ月ぶりとなるトップを取り、自身3勝目、チーム8勝目を挙げた。
対局者は起家からTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)。
東2局1本場、親番・朝倉が目を見開き冷静に卓上を見渡す“アサピンアイ”を発動した。鈴木と茅森が仕掛けを入れ、鈴木は六、九万待ち。茅森には三、六万のテンパイが入る中で、朝倉は発をポン。テンパイを取るべく三万か六万を切って放銃かと思われた瞬間、切った牌はテンパイとらずの二万。この一打には、解説の渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)も「うわぁ!切らないんですね。待ち透けてんですかね?」と唸った。
この局は、茅森が六万をツモってアガったものの、2人の当たり牌をビタ止めした朝倉に「すごいなぁ、プロやな」「かっこよすぎ。良く止めるな」「異次元打ちだ!」と視聴者コメントが殺到した。
僅差で迎えた南2局1本場。イーシャンテンでドラの八万を浮かせていた朝倉は、3巡目に自ら切っていた東を11巡目にツモって来た時点で小考。「ドラをみんながイーシャンテンぐらいの時に処理して、三、六万か東の重なりを見た」と河に2枚切れだった東を残し、ドラの八万を切った。そして鈴木から先制リーチが入った同巡、思惑通りに東を重ねて追っかけリーチを敢行。リーチ・一発・赤で7700点(+300点、供託2000点)を鈴木から仕留め、この1回のアガリが決まり手となった。
ドラを切らなければアガリが無かっただけに「これは朝倉の技ありだ!山にいそうな東を持っていたのが勝因でしたね」とドラを見切った勇断に白鳥も感嘆。さも相手の手牌が見えているかのように、当たり牌を確実に止め、たった一度のアガリでトップを奪取。朝倉ならではの“プロの技”が光った対局となった。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)3万4000点/+54.0
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)2万4400点/+4.4
3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万1200点/▲18.8
4着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万400点/▲39.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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