プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」12月3日の2回戦で先週末、11月最後の試合をトップで締めくくっていた赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が12月の週始めでもきっちり仕事をし、自身6勝目、チーム15勝目を挙げ、首位をがっちりキープした。
対局者は起家からセガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)。
個人スコア首位の園田をはじめ、鳴きを得意とする朝倉、魚谷VSメンゼン高打点のセレブ打法が武器の黒沢という対決に注目が集まる中、園田が多彩な技と絶妙の押し引きバランスを見せた。
東場を3万点台の2着目で折り返した園田は南2局、白が暗刻でトイトイかマンズのホンイツが見える配牌で、3巡目にオタ風の西をポン。ホンイツを見切った後に、1枚しかなかったドラの九万を重ねると「これで打点も十分。(対子の)2筒を残していた価値がありますね」と渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)がホンイツを見切った意義を解説している最中にドラの九万を暗刻にし、最終的には白・ドラ3の1万2000点に仕上げた。代名詞である“魔法の鳴き”と場の状況に則した臨機応変な対応に「園田マジック!」「すごいポテンシャル」「サラリーマンの希望の星」と視聴者も沸いた。
南3局では朝倉の先制リーチに、フリテン仕掛けのままタンヤオをアガリ切ると、南4局では朝倉から先制リーチを受けながら、朝倉の待ち牌だった3筒を自身の待ち牌としてテンパイを組み、イーペーコー・ドラ2で5200点を頭ハネ(同時ロンの場合、上家が優先されるルール)して勝負あり。平成最後の師走にトップ発進という好スタートを決めた。
平日午後8時になるとサラリーマンからMリーガーに変身する園田は、個人首位、チーム総合1位にも「まだまだ通過点です。個人順位にこだわらず、チームが優勝するために一戦一戦大事にやっていきたい」と気を引き締めた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)4万4000点/+64.0
2着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万7700点/+7.7
3着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)1万8100点/▲21.9
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)1万200点/▲49.8
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【12月3日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +248.8(44/80)
2位 EX風林火山 +150.5(42/80)
3位 渋谷ABEMAS +74.5(40/80)
4位 TEAM雷電 +6.5(42/80)
5位 U-NEXT Pirates ▲17.4(44/80)
6位 セガサミーフェニックス ▲124.5(40/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲338.4(44/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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