将棋の竜王戦七番勝負第5局が12月5日、石川県七尾市の「和倉温泉 加賀屋」で再開した。ここまでの成績は羽生善治竜王(48)、挑戦者の広瀬章人八段(31)の両者譲らず2勝2敗の五分。羽生竜王は勝てば通算8期目の竜王位に王手をかけるとともに、タイトル通算100期の達成目前となる一方、負ければ27年ぶりにタイトル“無冠”寸前に追い込まれることになる。対局は後手番の広瀬八段が封じた52手目から再開した。
 同シリーズは羽生竜王が第1、2局を制して一気にタイトル防衛に突き進むかと思われたが第3、4局で今年度好調の広瀬八段がいずれも終盤に逆転勝利。シリーズの流れを呼び戻し、タイで第5局を迎えた。2人のこれまでの対戦は過去27局あり、羽生竜王の17勝10敗。