将棋の竜王戦七番勝負第5局が12月4、5日、石川県七尾市の「和倉温泉 加賀屋」で行われ、羽生善治竜王(48)が広瀬章人八段(31)に139手で勝利し、同シリーズの対戦成績を3勝2敗とした。羽生竜王は12、13日に行われる第6局(後手番)に勝利すれば、2期連続8期目の竜王位と同時に、前人未踏のタイトル通算100期を達成する。
 第1、2局と連勝しながら、第3、4局をいずれも逆転負けで落としていた羽生竜王は、中盤から徐々にペースをつかむと、2局続けて逆転を許した終盤でもミスなく指し進め、大きな白星を掴み取った。対局後は「(1日目終わったあたりでは)なんかよくわからなかったです。形勢判断が微妙なところが続いていたと思います。(2日目も)ずっとはっきりしない展開でした。結果が出て次に臨める方がいいので、それはよかったなと思います」と語った。第6局に向けては「気力を充実させて頑張りたいと思います」とコメントした。