最高にして最強の雀士が誕生した。国内最大級のプロ・アマ混合の麻雀大会「麻雀最強戦2018」のファイナルが12月9日に行われ、近藤誠一が初優勝し「最強位」に輝いた。11月28日に所属する最高位戦日本プロ麻雀協会で最高峰タイトル「最高位」を獲得(自身4度目)しファイナル進出の権利を得ると、C卓では東1局でいきなり役満・国士無双をアガるなどしてトップで決勝へ。決勝でも東1局での速攻から常にペースを握る、点数差以上の快勝で、念願の頂点に立った。
ファイナルでの2戦は、いずれも立ち上がりで圧倒した。トップのみが決勝卓に残れる予選C卓では、いきなり役満・国士無双で突き抜け、余力を残して勝ち進んだ。すると決勝卓でも、勢いそのままに東1局にチャンス手が到来。「1局目は、かなり危険牌を切って勝負に出ました。」と前に出ると、リーチ・一発・白・ドラ3の1万2000点をアガりスタートダッシュを決めると、その後も卓上を支配。築いてきたキャリアと、抜群の仕上がりが噛み合い、まさに断トツの強さを見せつけての初優勝だった。
これで最高位を持っての最強位に輝いたのは、飯田正人(1995年度)、張敏賢(2008年度)に続き、史上3人目。10月に開幕した麻雀プロリーグ「Mリーグ」でも、セガサミーフェニックスのメンバーとして、多くのファンを魅了している。55歳にしてまさに全盛期と呼ぶにふさわしいほどの強さと活躍を見せる近藤。そのサウスポーから繰り広げられる「夢芝居」は、この年末どころか来年以降もまだまだ続く。
【最終結果】
1位 近藤誠一(最高位戦日本プロ麻雀協会)
長い道のりというか、ようやくたどり着いたというそんな気持ちです。おかげさまで最強位になることができました。最高で最強って言葉があるんですが、これで3代目になります。本当にありがとうございました。
2位 野間一列(全国アマチュア最強位)
変なポカがなくて、それだけで十分です。
3位 片山まさゆき(漫画家)
またもう少し、この1年間行いをよくしたいと思います。修行が足りなかったです
4位 渡辺洋香(最高位戦日本プロ麻雀協会)
ここで打てて幸せでした。ありがとうございます。まだまだ未熟なので優勝できませんでしたが、来年も頑張りますのでよろしくお願いします。
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