将棋の竜王戦七番勝負第6局が12月13日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で再開した。同シリーズ3勝2敗としている羽生善治竜王(48)は、この対局で挑戦者の広瀬章人八段(31)に勝てば2期連続8期目の竜王位となると同時に、タイトル通算100期の大記録を樹立する。対局は先手番の広瀬八段が封じた49手目から再開した。
羽生竜王は同シリーズ第1、2局と勝利。第3、4局では終盤で手痛い逆転負けを喫してタイに持ち込まれたものの、第5局では着実に優位を終盤までミスなく守り快勝、タイトル防衛&通算100期に王手をかけていた。対局場となっている指宿白水館では昨年、当時の渡辺明竜王からタイトルを奪取し、前人未踏の「永世七冠」を達成した。
大記録にあと1勝と迫るが、広瀬八段に敗れた場合はフルセットにもつれ込み、さらに敗れて失冠すると、27年ぶりに“無冠”となる窮地に立たされることにもなる。過去の2人の対戦成績は羽生竜王の18勝10敗。対局の持ち時間は各8時間の2日制。終局は今夜の見込み。AbemaTVではこの対局を終了まで生中継する。
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