将棋の竜王戦七番勝負第6局が12月12、13日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で行われ、初の竜王位を目指す広瀬章人八段(31)が、羽生善治竜王(48)に81手で勝利し、同シリーズの対戦成績を3勝3敗のタイに戻した。次局は20、21日に行われ、羽生竜王は勝てばタイトル通算100期の大偉業を達成するが、負ければ27年ぶりにタイトルを1つも持たない“無冠”になる。
同シリーズは羽生竜王が第1局から2連勝、広瀬八段が第3局から2連勝。第5局を羽生竜王が制し、2期連続8期目の竜王位とタイトル通算100期に王手をかけていたが、注目の第6局は序盤からお互いの大駒を取り合う派手な展開の中、2日目に入り広瀬八段が一気にリード。そのまま隙を見せずに攻め立てると、午後0時7分に終局。持ち時間を3時間40分も残す圧勝に終わった。