先日、将棋界に新たな女流棋戦が誕生するというニュースが各種メディアで報じられた。「ヒューリック杯清麗(せいれい)戦」。女流タイトル戦としては最高額となる優勝賞金700万円で、いきなり序列1位になる。来年1月から予選が行われ、来秋には初代清麗が決まる。これで女流のタイトルは7つになった。現在6つある中で、4つを占めているのが里見香奈女流四冠。女流棋士でタイトルを目指すのであれば、この“最強女流”の壁を乗り越える必要がある。11月の倉敷藤花で里見女流四冠に挑戦し敗れた谷口由紀女流二段も「女流のレベルは上がっていると思います。里見さんが独占している中の、どこかしらに食い込んでいきたい気持ちはあります」と、闘志を燃やし続けている。