プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」12月17日の2回戦で、最年長MリーガーであるKONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)が自身4勝目、チーム13勝目を挙げた。
対局者は起家から赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)で、前原のみ連闘となった。
東1局1本場、リーチ・発・赤・ドラで8000点(+300点)をアガった前原は、東2局以降、リーチを封印した。東2局、平和・赤2・ドラで一・四・七万の3面待ちでテンパイするもヤミテンに構えて8000点を加点。
解説のEX風林火山・勝又健志(連盟)は「リーチしなかったのは意外でしたね」と同じ団体で前原の打ち筋をよく知るだけに不思議がったが、このヤミテンには明確な意図があった。「なんでもかんでもリーチを打てばいいわけじゃないんだぞということを、エースにわからせるため」とKONAMI麻雀格闘倶楽部のエース・佐々木寿人(連盟)に「リーチも勇断、リーチせずも勇断」であることを伝えたかったのだ。
東3局で1万2000点、東4局で2000点と共にリーチを封印しながらアガリを重ね、東場の4連続アガリで5万点台に乗せた前原は南4局、発・ドラ3で1万2000点を決めてダメ押し。
麻雀界の「ゴジラ」とも呼ばれる圧倒的な攻撃力で、リーチを封印しながらも圧巻の打点力を見せ、まさにゴジラがごとく卓上を制圧した。
全80戦中54戦を終え、KONAMI麻雀格闘倶楽部は現状7位としんがりだが「思うようにいかないところを突き破って、棒のように腕を振って戦っていきたい」と1日で+92.8ポイントを積み上げた最年長Mリーガーの戦いぶりには「ゴジラ襲来」「ゴジラ劇場」「ゴジラが場を焼け野原に」と視聴者もヒートアップした。
Mリーグでは個人対局制限数が40半荘と決められているため、現状24半荘戦っているエース佐々木を今後どこで投入するかは肝となる。「次回は寿人を使わない。高宮と2人で頑張っていきたい」と苦しい状況下だからこそチームで結束し、エースにバトンをつなぐつもりだ。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)5万8900点/+78.9
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万7500点/+7.5
3着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)1万7800点/▲22.2
4着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)-4200点/▲64.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【12月17日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +268.5(50/80)
2位 TEAM雷電 +90.4(52/80)
3位 赤坂ドリブンズ +78.2(52/80)
4位 U-NEXT Pirates ▲58.9(52/80)
5位 渋谷ABEMAS ▲91.3(52/80)
6位 セガサミーフェニックス▲104.6(48/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲182.3(54/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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