将棋の竜王戦七番勝負第7局が12月21日、山口県下関市「春帆楼」で再開した。2期連続8期目の竜王位を目指す羽生善治竜王(48)は、この対局に勝ち防衛すれば、タイトル通算100期の大偉業を達成する。一方、挑戦者の広瀬章人八段(31)に敗れ失冠すると、27年ぶりにタイトルを1つも持たない“無冠”となる。対局は広瀬八段が封じた71手目から再開した。羽生竜王が勝っても負けても、将棋史に残る大きな一局となる。
同シリーズは羽生竜王から見て○○●●○●と、羽生竜王がリードし広瀬八段が追いつく展開を繰り返し、ついに最終第7局に突入。タイトル100期に王手をかけて臨んだ第6局では、まさかの竜王戦七番勝負史上最短での投了に追い込まれた。広瀬八段は渡辺明棋王への挑戦権を獲得したほか、今期は44局指して33勝11敗、勝利.750と絶好調。過去の対戦成績こそ羽生竜王の18勝11敗だが、どちらも全く譲らない状況だ。
対局の持ち時間は各8時間の2日制で、終局は夕方から夜にかけてになる見込み。AbemaTVではこの対局を終了まで生中継する。
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