女流棋界トップの実力を誇る里見香奈女流四冠(26)が12月26日、棋王戦予選で藤原直哉七段(53)に86手で勝利し、年内ラストの対局でも男性棋士に勝利した。これで今年度の対男性棋士との成績を7勝8敗とし、7年ぶりとなった男性棋戦復帰でもさらに白星を伸ばした。次局では澤田真吾六段(27)と対戦する。
 女流棋戦ではタイトル通算34期、対女流棋士10連勝中と圧倒的な成績を残している里見女流四冠は、この日の対局でも後手番ながら藤原七段に対して積極的に攻めて快勝した。今年度は藤井聡太七段(16)との対局でも途中までリードを奪うなど、7年ぶりに「女流枠」で復帰した男性棋戦でも活躍した。来年も男性棋戦・女流棋戦、どちらでも活躍が期待される。