女流棋界の「最速最強」決定戦、女流AbemaTVトーナメントの決勝、里見香奈女流四冠(26)と伊藤沙恵女流二段(25)の対戦(三番勝負)が1月3日に放送され、伊藤女流二段がフルセットの末、2-1で勝利し、優勝を果たした。伊藤女流二段は、男性棋士によるAbemaTVトーナメント(持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算)への出場権を獲得した。
 大きな壁を乗り越えた。フルセットの末に果たした“里見超え”。普段は落ち着いた様子で語る伊藤女流二段だが、直後には「もうずっとドキドキして、本当に(対局が)終わるまで。ちょっと今もまだドキドキしてるんです」を、頬を染めた。誰もが認める最強女流と、お互いの持ち味を出しつくした三番勝負を制しての優勝は、公式のタイトル戦にも匹敵する胸の高鳴りを呼び起こした。