江戸幕府の3代将軍・徳川家光が描いた水墨画が「ゆるカワイイ」と話題になっている。
 家光が描いたこの動物画の実物が、今年3月16日から東京・府中市美術館で初公開される。“生まれながらの将軍”のイメージとは正反対に、『兎』や『木兎(ミミズク)』『鳳凰』などが脱力感のあるタッチで描かれている。
 これらは絵としてうまいのか。府中市美術館・担当学芸員の金子さんは「うまい・へた基準価値だと、うまくはない」と評価。とはいえ、「江戸時代は浮世絵など決まった描き方があるが、家光はそれをわかっていて独特に描いている。他と一線を引いた、超越した唯一無二の存在」だという。