将棋界の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が1月8日、新年初対局となる順位戦C級1組9回戦で、富岡英作八段(54)に91手で勝利し、新年初対局を勝利で飾った。これで藤井七段は、昨年のC級2組から続く連勝記録を「18」に伸ばし、中原誠十六世名人と並ぶ最多タイ記録となった。通算成績は122局で104勝18敗、勝率.852となった。
藤井七段は、昨年のC級2組で10戦全勝を決めて一期抜け。昇級した今期も、前日まで負けなしの7連勝で、この日の対局に臨んだが、ベテラン富岡八段に対して序盤から積極的な指し手で圧倒。対局が深夜に及ぶことも多い順位戦で、持ち時間を6時間のうち2時間31分残す快勝で、連勝記録を達成した。
これで藤井七段は、C級1組でも8戦全勝とし、昨年に続く2期連続一期抜けにあと2勝と迫った。対局後には「順位戦は持ち時間が6時間と、普段の公式戦の中では一番長い棋戦で、その中でじっくり考えられているのが、ここまでの結果には結びついたかなと思います。今期の順位戦もあと2局、非常に大事な戦いになると思うので、しっかりと気を引き締めて臨みたいと思います」とコメントした。次局は2月5日に近藤誠也五段(先手番)、最終局は3月5日に都成竜馬五段(後手番)と対戦する。
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