プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月8日の1回戦で、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)が自身5勝目、チーム15勝目を挙げた。
対局者は起家からEX風林火山・滝沢和典(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)。
俳優とMリーガーとの二刀流。1月7日の2回戦、新年一発目の対局を3着で終えていた萩原は「一筋縄ではいかないのはわかっているので、次にやってやります」と気持ちを切り替えていた。
東3局、タンヤオ・イーペーコー・赤・ドラ2で8000点をアガった萩原は、3万点台の2着目で南場へ。南2局の親番、3巡目に朝倉から先制リーチを受ける中、6巡目に追っかけリーチを敢行。これをリーチ・一発・平和・赤と鮮やかに仕上げ、1万2000点(+供託1000点)を加点しトップ目に立った。
1000点でもアガり切ればトップ確定という南4局、萩原に南が対子の配牌が入った。しかし南は場に放たれることがないまま局が進行し、11巡目に2着目だった滝沢から仕掛けが入る。滝沢の仕掛けを見た萩原は、浮いていたドラ4筒の離し時と判断し、ソウズのホンイツへ。13巡目に自力で南を暗刻にしてテンパイを入れ、ツモ・南・ホンイツ・赤で1000点どころか、1万2000点を加点してフィニッシュした。
最後まで魅せた萩原の闘牌には「やっぱ華があるな」「ハギー最高」「健在だわリアルアカギ」「ハギーおめでとう」「スターだな」とファンも沸いた。
Mリーグで戦うためにプロ入りした萩原は「去年、たくさん麻雀で負けたんですよ。もしかしたら人生で一番負けたっていうくらい」と振り返るほどの苦渋を味わった。不調だった時の支えはファンの声援であり、チームメイトの瀬戸熊直樹(連盟)と黒沢咲(連盟)だった。
それだけに7日の1回戦で黒沢が苦しんだ分をカバー出来なかったことに責任を感じていた。「僕自身、この先何試合打てるのかはわからないけど、どの半荘も背水の陣で臨む」とスター選手は、今度は自分が助ける番と思いの丈を語った。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)4万5600点/+65.6
2着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)2万7800点/+7.8
3着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)2万3100点/▲16.9
4着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3500点/▲56.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月で2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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