通算100試合目となったプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月8日の2回戦で、EX風林火山・勝又健志(連盟)が自身5勝目、チーム14勝目となるトップを取り、2018年12月21日以来となる首位に返り咲いた。
対局者は起家からU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)で、魚谷のみが連闘となった。
東1局、勝又は8巡目に平和・ドラで6・9索待ちのテンパイを入れるも、9巡目に親番だった小林からリーチを受けた。ヤミテンのまま押し続けたが、最終的にはオリを決断し流局。実際、9索は小林が暗刻持ち、魚谷もソウズのホンイツに向かっていた局面だったが、解説の赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)も「(リーチをしないのは)6・9索が少ないと読み切っているんですかね。すごいな」とラスを引かないEX風林火山の押し引きバランスに脱帽した。
東1局1本場、勝又はリーチ・赤で3200点(+300点、供託1000点)を決めたものの我慢の展開が続き3着目で南場へ。南4局2本場、勝又は2万点持ちのラス目、トップ目だった小林は3万1400点持ちと全員にチャンスがある緊迫の状況下。9巡目に九万を暗カンした勝又は、14巡目にテンパイ。これをリーチ・一発・ドラで1万2000点(+600点、供託2000点)に仕上げ、Mリーグ通算100試合目となった節目の対局を2連勝で飾った。
どんなに追い込まれても、武田信玄が見守るかのごとく冷静沈着な勝又の振る舞いに「風林火山強すぎだ!」「風林火山は鉄壁」「IQ2200」「かっちゃん万能すぎ」と視聴者も驚嘆していた。
チームは年明け再開2日目にして首位に返り咲き、個人スコアも2位に浮上。「個人成績は気にしていないが、チームに貢献できてうれしい」とラス回避率のベスト3を二階堂亜樹(連盟)、滝沢和典(連盟)、勝又で占めるEX風林火山に死角はない。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)3万4600点/+54.6
2着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)2万3700点/+3.7
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万900点/▲19.1
4着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万800点/▲39.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【1月8日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +329.7(58/80)
2位 赤坂ドリブンズ +316.8(56/80)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲26.1(58/80)
4位 TEAM雷電 ▲44.1(60/80)
5位 渋谷ABEMAS ▲83.5(56/80)
6位 U-NEXT Pirates ▲179.4(56/80)
7位 セガサミーフェニックス▲313.4(56/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月で2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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