グラビアアイドル、女優として活動する百合沙にとって、麻雀はとても大切なものだという。2年ほど前から、麻雀番組を見たことをきっかけに、アプリで学び、今では対局番組にも呼ばれるようになった。また、出演した作品も、麻雀をきっかけに関係者に見てもらうことができたという。「麻雀のおかげでここまでやってこれたところがあるので、本当に打てるようになってよかったなと思いますね」と振り返る百合沙の新年の目標は、近年増えた麻雀映画への出演だ。
芸能活動を始めて、今年で6年になる。そのスタイルの良さからDVDなどのグラビアでスタートを切ると、その後は女優としても映画、舞台と活動の幅を広げた。そんな百合沙に、大きなきっかけを与えたのが麻雀だった。「麻雀を始めたころは、プロの方々も名前が全然わからなくて」。初めて覚えたプロ雀士は、グラビア活動もする人気女流雀士・高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)。「MONDO TVの女神降臨というグラビア番組で、私の放送回に近いところで高宮さんが出ていたんです。女流雀士がグラビア界に来るんだと、危機感を覚えましたね」と、当時の心境を思い出した。
アプリでしっかりとルールを把握し、実際の卓で牌を握ると、さらに楽しくなった。今では自分のファン向けに大会を開き、同じく愛好家の女性芸能人をゲストにも呼ぶまでにもなった。麻雀のおかげで接点が増えたのはファンだけではなく、業界で生きていく上でも貴重なつながりとなる人々とも、卓を囲む機会に恵まれた。「私が対局番組に出た時に、椿彩奈さんに勉強会にお誘いいただいたんです。そこでプロの方々とお会いして。そうしたら、(サイバーエージェント社長)藤田さんと、萩原聖人さんのリーグに入れることにもなって」と、まだ芸能人としては駆け出しに類する百合沙にとっては、貴重な出会いの場となった。その後も、テレビ局のプロデューサーや映画評論家とも接点が出来た。「評論家の方は、麻雀した後に私が出た映画を見てくださって、週刊誌に『常盤貴子の再来』と書いていただけました」と、芸能活動だけやっていたのでは得られないものを、たくさん得た。
今年目標としているのが、麻雀映画への出演だ。近年、麻雀漫画のドラマ化、映画化が相次いでいる。百合沙は、人気漫画家・片山まさゆき氏と、昨年秋から麻雀講座をスタートさせた。「まさか片山先生と講座ができるようになるとは思わなかったですよ。麻雀ができない私のファンの方を呼ぶものだったんですが、片山先生がすごくいきいきとされていて。漫画のファンの方も、もう麻雀は打てるのに来ていただいて、いろいろと助けていただきました」と、その人気ぶりを体感しただけに、片山作品が実写化される際には、ぜひ出演したいと願っている。もし出演が叶った時、そこで見せる熱演は芸能人・百合沙の道を切り開いてくれた、麻雀への恩返しだ。【小松正明】
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