新年の抱負を聞かれると、大関・高安(田子ノ浦)は堂々と「1つ上を目指して全力で」と、綱取りを誓った。初優勝を惜しくも逃した昨年の九州場所を含め、全休した夏場所を除く年5場所で12勝3敗が3場所。確実に初優勝に近づいているが、あと一歩届かない。そんな現状を打破すべく「1つ上に上がるには優勝しないと上がれない」と、またもや堂々と語った。
2018年は、けがに悩まされ続けた1年だった。全休した夏場所だけでなく「初場所から自分の本来の力強い相撲というのを、そこまで出せなかった」と振り返った。大関に駆け上がったころの勢いを、誰よりも欲しているのが高安自身。千秋楽まで優勝に絡んだ九州場所も「気力と相撲勘だけで戦っていた」と、コンディションは整っていなかった。
1月13日から始まる初場所は、兄弟子の横綱・稀勢の里が、またもや進退をかけた試練を抱えている。一方で、3横綱が休場する間に、貴景勝が初優勝するなど、若手の台頭も著しい。「自分も20歳で関取になりまして、若いころは少しでも上を食ってやろうという強い気持ちで15日間、相撲を取っていました。(若手に)負けていられない気持ちもありますし、強い気持ちを持って、一生懸命やりたいです」と、28歳という年齢だからこそ感じるものを、素直に表現した。
コンディションを整えることが一番と言い続けてきた大関だが、場所直前にまさかのインフルエンザ感染。それでも驚異的な回復を見せ、なんとか初日出場に漕ぎつけようとしている。立ち合いの衝撃だけで相手力士を吹っ飛ばす、あの圧力が戻れば、「1つ上」と表現する綱は、自然と近づいてくる。
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