新年の抱負を聞かれると、大関・高安(田子ノ浦)は堂々と「1つ上を目指して全力で」と、綱取りを誓った。初優勝を惜しくも逃した昨年の九州場所を含め、全休した夏場所を除く年5場所で12勝3敗が3場所。確実に初優勝に近づいているが、あと一歩届かない。そんな現状を打破すべく「1つ上に上がるには優勝しないと上がれない」と、またもや堂々と語った。
2018年は、けがに悩まされ続けた1年だった。全休した夏場所だけでなく「初場所から自分の本来の力強い相撲というのを、そこまで出せなかった」と振り返った。大関に駆け上がったころの勢いを、誰よりも欲しているのが高安自身。千秋楽まで優勝に絡んだ九州場所も「気力と相撲勘だけで戦っていた」と、コンディションは整っていなかった。