勝って当然の存在も、やはり土俵に上がり続けてこその横綱だ。昨年の九州場所を全休した横綱・鶴竜(井筒)が、1月13日から始まる初場所(東京・両国国技館)を前に、新年の抱負として「年6場所全部出たい」と、皆勤を誓った。昨年は春場所、夏場所と自身初となる2場所連続の優勝を遂げたものの、名古屋場所は途中休場し、九州場所を全休。2017年は6場所中5場所で休場し、一時は引退も囁かれた鶴竜が、改めて土俵に上がる重要性を語った。
昨年の九州場所で休場する要因となった、右足首のけがは、確実に癒えている。それだけに、初場所でしっかりと横綱の役目を果たそうという気持ちが強いのか「(年の)最初の場所なんで、いい成績で終わりたいという気持ちです」と前向きだ。先場所は白鵬、稀勢の里も休場し、3横綱が不在となった中、若手の貴景勝が初優勝。今後も若手からの突き上げに、胸を出すことになる。「大相撲というのはそういう世界。常にあること、自然なことです」と、時の流れをしっかりと受け止め、その上で大きな壁として立ちはだかるつもりだ。
体調が十分であれば、十分に優勝できる力を維持しているのは、昨年の2場所連続優勝で証明した。「この2、3年、年6場所取りきっていないんで、年6場所全部出たいというのが、一番思っていることかなと思います」と、コンディションを整えることこそが、自分に最も必要だと感じている。13日の初日は前頭筆頭・栃煌山、二日目は小結・御嶽海との対戦が決まった。3横綱が揃って出場する初場所。鶴竜が主役になれるか、前半の5日間に注目だ。
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