2000人以上と言われるプロ雀士の中で選ばれし21人となったプロ麻雀リーグ「Mリーグ」の選手ともなれば、麻雀ファンがひるむような場面でも、自分を信じることで生き残ってきたようだ。1月13日に放送された麻雀ニュース「熱闘!Mリーグ」で、ママさんMリーガーのセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)の天才ゆえの決断に、スタジオ内の麻雀好き芸能人たちが、そろって「すごい!」と声を張り上げた。
同番組のレギュラーコーナーで、芸人最強雀士とよばれるインスタントジョンソン・じゃいによる打牌解説「じゃいの眼」で、この茅森の一打が紹介された。12巡目、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)から捨てられたドラの発をポンして、三万を切って満貫テンパイを入れたが、直後に引いてきたのは手牌に使える赤5索。さらに赤牌を1枚抱えていた茅森にすれば、発・ドラ3・赤2の跳満テンパイというチャンスだった。
ところが、ここで迷わず切り飛ばしたのは、2・3・4・5索と並んだ中から、引いてきたばかりの赤5索だった。その後、さらに発を引き入れて加カンすると、KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人(連盟)から直撃して、跳満のアガリに。ただ、この赤5索には出演陣がそろって首をひねった。
茅森がなぜ2索ではなく、赤5索を切ったのか。全ては序盤の4巡目から2筒をチーして1・2・3筒とした園田を警戒してのことだ。捨て牌が並ぶ河を見ると、それぞれの手牌が想像されるところだが、ここから1・2・3の三色同順の可能性が浮かび上がる。茅森からすれば、発をポンしてテンパイした後に切った三万の方が、じゃいによれば「かなり危ないと思って切っている」という。一・二万と持っていれば、三万で放銃となってもおかしくないからだ。
結果、三万を勝負したが、次に引いてきた赤5索は、園田の現物(捨てた牌)。逆に2索は、まさに園田の三色同順が決まる牌だった。2・5索待ちという想像をしたならば、2索でも勝負して、跳満を確定させるという選択もあっただろうが、茅森が「園田の手は三色同順」という読みによって放銃は回避され、その後の跳満アガリにつながった。
わずかなミスも許されず、その積み重ねが大きなアガリを招いた一局、一打に俳優のやべきょうすけ、乃木坂46中田花奈ら、出演陣はただ驚くばかりだった。
(C)AbemaTV







