プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月18日の1回戦で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が自身29戦目でMリーグ初となる個人10勝目を獲得。チームの17勝目を挙げ、KONAMI麻雀格闘倶楽部はファイナルシリーズ出場権内の4位に浮上した。
対局者は起家からTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)。
超攻撃的な麻雀で“魔王”と称される佐々木が、東1局から持ち味を発揮した。字牌が5枚、マンズが5枚という配牌を手にすると「十八番を見せようかな」と得意のホンイツへ一直線。西、東と役牌の鳴きを重ねてテンパイを果たすと、あっさりと東・西・ホンイツの8000点をツモアガリ。お手本のような満貫に、視聴者からは「魔王強すぎる」「さすがホンイツコンサルタント」といったコメントが寄せられた。
南1局に親の跳満をアガった萩原がトップを走る中、佐々木は毎局のようにリーチを繰り返して逆転を狙っていく。猛攻が実を結んだのは親番の南3局1本場だった。ラス目の白鳥からリーチがかかり、萩原も仕掛けを入れてテンパイする中、トップだけを狙う佐々木は10巡目に1筒・六万のシャンポン待ちで追っかけリーチ。直後に1筒をつかんだ白鳥から直撃を奪うと、裏ドラの表示牌はまさかの9筒。リーチ・一発・ドラ4の1万8000点(+300点)で一気にトップ目に躍り出た。
点棒を守り抜けばいいトップ目のオーラスでも、佐々木はスタイルを曲げない。リーチをかけると萩原の逆転条件が満貫ツモに緩和される状況だったが「他力本願じゃしょうがないので、決められるところで決める」と8巡目にこの半荘6回目のリーチ。最後は自力でアガリ牌の六万をツモり、リーチ・ツモ・タンヤオの3900点で点棒を5万点台に乗せて半荘を締めくくった。
2回戦も連闘して2着に入った佐々木は、対局回数でも他の選手を大きく引き離す30戦に到達。Mリーグの規定で選手1人あたりの対局回数は最大40戦と定められているが、「マックスまで打つ可能性も考えています」とチームのエースとしてリミットまで戦い抜く勢いだ。
ファイナルシリーズ出場を争うTEAM雷電、渋谷ABEMAS、セガサミーフェニックスとの直接対決で1着・2着と限りなく最高に近い結果を残し、KONAMI麻雀格闘倶楽部を4位浮上に導いた佐々木。それでも、タフなエースは1回戦後の勝利者インタビューで「全然安心できる点差じゃない」とあらためて気を引き締めていた。
【1回戦結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)5万2100点/+72.1
2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)3万5300点/+15.3
3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万9100点/▲20.9
4着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)-6500点/▲66.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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