保健体育の教師をした後、角界入りを果たした元小結・智ノ花の玉垣親方が、昨年の10月に右ひざを手術、11月の九州場所を全休明けから、初場所で9連勝している横綱・白鵬(宮城野)について「体に負担がないような形で、ベストな状態に持ってきている」と、体重を絞ってきたことが好調の要因だと指摘した。これにAbemaTVの相撲中継を見ていたファンからは「さすが先生!」と、その分かりやすい解説を称える声が多く寄せられた。
1月21日の中継に解説として登場した玉垣親方は、白鵬について「いくぶん、体がほっそりしている感じがある。体重を下げて(手術した)体に負担がないような形にしている。その分、相手より立ち合いで速く踏み込んでいる」と、体型と相撲内容を振り返った。現在、白鵬の公表されている体重は158キロで、160キロ台だったこともあることから、確かにややスリムになっている。軽量化の影響もあってか、序盤では五分か、やや受け止めるような立ち合いから、一気に土俵際に追い込まれるシーンが繰り返されたが、中盤以降は鋭い立ち合いからペースを握る相撲内容に変化している。
これについて玉垣親方は「立ち合いの集中力が、逆に戻ってきた気がする。大関から横綱になった時のような集中力。前半戦に(苦戦した)相撲があったので、意識して後半戦に臨んでいる」と、あわやという場面をしっかりと教訓にし、15日間という本場所の中でも相撲内容を変化させている横綱の調整力を解説していた。
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