こんな日本代表は見たことがない。
 そんな感想を持った人も多いかもしれない。アジアカップのラウンド16、サウジアラビア戦のことだ。アジアのチーム相手にはボールを支配することが多い日本が、90分のほとんどを守りに費やした。
 どちらが多くボールを持っていたかを表すデータ「ポゼッション率」は日本が23%、サウジアラビアが77%。サッカーにおいて、片方のチームが7割以上ボールを支配するのは、相当な実力差があるか、退場者が出た場合などに限られる。