27日、プロレスラーの長与千種選手と元プロレスラーのブル中野が、大坪ケムタ氏の著書『レスラーめし』の発売記念トークショーに登場。囲み取材に応じたところで、長与が昨年11月、札幌市内で男性が妻の女性に馬乗りになって暴行している現場に遭遇した事件を振り返り、仲裁に入ったところ、そのもみ合いで後遺症が残った現在を告白した。

妻に暴行する夫の男に対し、長与は手を出さずに体を張って仲裁。その結果、左手小指を骨折していた。
ケガは治ったものの「左手小指が曲がらなく、グーがにぎれなくなった」と残念そうに報告。当時の記憶がよみがえってきたようで「髪の毛をわしづかみされたときは、本当に頭にきた」と明かし、リングの中のように自分らしく、闘えなかった悔しさを表した。

男は、長与への暴行の疑いで逮捕。ブルもその事件ついて覚えており、関係者から状況を聞かされていた。
ブルは長与の対応について、「(けんかを見たときに)長与さんだけがスグに行って、一緒にいた後輩レスラーには『お前ら、絶対に手を出すな』と巻き込まなかったそうです。私だったら『お前ら止めてこい』と命令するところですよ」「(暴れる男に立ち向かって)絶対に手を出さなかったところは、やっぱりクラッシュギャルズさん。誇れる先輩です」とジョーク交じりに絶賛していた。




テキスト・写真:野原誠治