日本将棋連盟による1月28日週の公式戦は、28日に朝日杯将棋オープン戦の本戦4日目が行われ、過去最多5度の優勝を誇る羽生善治九段が、まずはベスト4入りを目指して対局に臨む。今期も激しい争いが繰り広げられている順位戦A級は、佐藤天彦名人へ挑戦する可能性を残している羽生九段、豊島将之二冠が直接対決。広瀬章人竜王も対局がある。広瀬竜王は2月2日から渡辺明棋王との棋王戦五番勝負第1局もある。主な対局は以下のとおり。
1月28日（月曜日）
叡王戦本戦 郷田真隆九段VS永瀬拓矢七段 （ニコニコ生放送・携帯中継）
朝日杯将棋オープン戦本戦 中村太地七段VS渡辺大夢五段 （朝日新聞デジタル・AbemaTV・携帯中継）
朝日杯将棋オープン戦本戦 羽生善治九段VS千田翔太七段 （朝日新聞デジタル・AbemaTV・携帯中継）
昨年優勝者の藤井聡太七段がベスト4入りを決めている、持ち時間40分の早指し棋戦・朝日杯。過去最多、5回の優勝を誇る羽生九段が、6回目の優勝を目指して本戦に出場、1回戦で千田翔太六段と午後2時から対戦する。午前10時からは、中村太地七段と渡辺大夢五段が対戦し、両局の勝者が午後7時から2回戦で戦う。2回戦の勝者は渡辺明棋王と準決勝で戦うことが決まっている。もう一つの準決勝は行方尚史八段と藤井七段。
1月29日（火曜日）
叡王戦本戦 渡辺明棋王VS菅井竜也七段 （ニコニコ生放送・携帯中継）
棋王戦予選 船江恒平六段VS今泉健司四段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 千田翔太七段VS佐々木大地四段 （携帯中継）
ヒューリック杯清麗戦予選 本田小百合女流三段VS相川春香女流初段 （携帯中継）
1月30日（水曜日）
竜王戦1組 屋敷伸之九段VS丸山忠久九段 （携帯中継）
王座戦二次予選 谷川浩司九段VS畠山成幸八段 （携帯中継）
棋王戦予選 藤井聡太七段VS中村亮介六段 （AbemaTV・携帯中継）
藤井七段が予選突破に向けて3回戦に出場。本戦出場にはあと3勝が必要となる。本戦トーナメントはベスト4以上から2敗失格制となり、敗者復活戦がある。挑戦者決定戦は変則2番勝負で、全勝で勝ち上がった棋士は1勝すれば挑戦権獲得、敗者復活戦の勝ち上がり者は2連勝が必要となる。対局の持ち時間は予選からタイトル戦まで、すべて各4時間。
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 戸辺誠七段VS八代弥六段 （携帯中継）
マイナビ女子オープン本戦 香川愛生女流三段VS加藤桃子初段 （携帯中継）
1月31日（木曜日）
順位戦A級 稲葉陽八段VS阿久津主税八段 （携帯中継）
順位戦A級 広瀬章人竜王VS深浦康市九段 （携帯中継）
順位戦A級 羽生善治九段VS豊島将之二冠 （AbemaTV・携帯中継）
昨期は史上最多、6人によるプレーオフにまでもつれこんだ順位戦A級だが、今期は全棋士残り2局の状態で、挑戦権争いは三つ巴に。広瀬章人竜王、豊島二冠、羽生九段の3人が6勝1敗で並んでおり、この中から佐藤天彦名人に挑戦する棋士が決まる。広瀬竜王は同日、深浦康市九段と対戦。最終9回戦（3月1日）は、広瀬竜王と羽生九段が直接対決、豊島二冠は久保利明王将と対戦する。2人ないし3人が勝敗で並んだ場合は、今期もプレーオフになる。持ち時間は各6時間。
順位戦A級 久保利明王将VS三浦弘行九段 （携帯中継）
順位戦B級2組 飯島栄治七段VS中村太地七段 （携帯中継）
王座戦二次予選 鈴木大介九段VS行方尚史八段 （携帯中継）
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 森内俊之九段VS郷田真隆九段 （携帯中継）
2月1日（金曜日）
竜王戦4組 渡辺大夢五段VS黒沢怜生五段 （携帯中継）
順位戦C級2組 石井健太郎五段VS長岡裕也五段 （携帯中継）
順位戦C級2組 高見泰地叡王VS高野智史四段 （AbemaTV・携帯中継）
順位戦C級2組 及川拓馬六段VS中田功八段 （携帯中継）
2月2日（土曜日）
棋王戦第1局 渡辺明棋王VS広瀬章人竜王 （ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継）
トップ棋士相手の対局が続く中で、15連勝と絶好調の渡辺棋王。昨期は順位戦A級から降級したが、今期はB級1組で全勝。年度勝率でも29勝7敗、勝率.806と永世竜王・永世棋王の実力をいかんなく発揮している。棋王のタイトルは2012年から6期連続で防衛中だ。広瀬竜王は昨年、羽生九段からビッグタイトルの竜王位を奪取し、順位戦でも名人挑戦まであと一歩。一気に三冠まで目指せる状況にある。持ち時間は各4時間。
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