プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月28日の2回戦で、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)が自身6勝目、チーム17勝目となるトップを取り、チームの窮地を救った。
対局者は起家からTEAM雷電・黒沢咲(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)で黒沢以外は連闘となった。
1回戦では昨年末から年明けにかけて調子を上げ、チームを引っ張ってきた萩原聖人(連盟)が痛恨のラス。ファイナルステージ進出に向け、連続ラスは許されない正念場を託された黒沢は、萩原の分も踏ん張るなら「ここだ!」と強い決意を抱いていた。
東2局、黒沢はリーチ・一発・三色同順・赤で8000点(+供託1000点)をアガったが、東4局で朝倉の東・赤・ドラ2のヤミテンにつかまり、8000点を放銃しラス目に。しかしこの放銃で黒沢の闘志に火がついた。
南1局の親番、ピンズのホンイツに向かう中、10巡目に西をポンすれば2900点のテンパイが取れたが「西をポンしてアガっても勢いがつく感じはしない」とスルー。11巡目に朝倉から先制リーチを受けながらも13巡目にテンパイすると、腹を括って真っ向勝負。これをリーチ・一発・ホンイツ・七対子に仕上げ、1万8000点(+1000点)を朝倉から直撃しトップ目に浮上した。
この強烈な一撃には「これがセレブ打法か!」「最後は打点が勝つ!」「まじで感動」「ごめんあそばせリーチですわ!」「雷電復活!」「Mリーグ面白すぎるわ」「倍返しだー!」と視聴者も大喝采。その後もオーラスまで、攻めの姿勢を貫き通して得点を伸ばし、渾身のトップをもぎ取った。
最下位は変わらずも3位のKONAMI麻雀格闘倶楽部まで、わずか26.9ポイント差に迫り「本当に心臓には悪いけれども、フラットな気持ちで戦いに臨んだ方が自分らしく打てる」と予選10戦、最後までTEAM雷電らしい“面白い麻雀”でファイナルシリーズ進出を誓った。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)4万1500点/+61.5
2着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)2万7600点/+7.6
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)2万6400点/▲13.6
4着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)4500点/▲55.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【1月28日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +323.4(70/80)
2位 赤坂ドリブンズ +120.9(70/80)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲75.1(72/80)
4位 セガサミーフェニックス ▲75.7(70/80)
5位 渋谷ABEMAS ▲89.8(68/80)
6位 U-NEXT Pirates ▲101.7(68/80)
7位 TEAM雷電 ▲102.0(70/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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