Krush今年初の大会が、1月26日に後楽園ホールで開催された。
メインイベントはフェザー級(57.5kg)のタイトルマッチ。王者・西京春馬、挑戦者・江川優生ともに20歳という若き強豪対決だ。西京は昨年6月、K-1フェザー級王座決定トーナメントで決勝進出を果たしたものの、試合序盤のアクシデントで敗北。今回が復帰戦で、あらためてK-1に向けても実力をアピールしたいところ。
対する江川は初のタイトルマッチ。2013年にデビューし、着実に結果を残してきた。K-1甲子園で優勝、プロでもデビュー当時から注目されてきた西京に対し「自分は雑草」だという。しかし9勝6KOという戦績、破壊力抜群のパンチは誰もが認めるところだ。西京にとっては、復帰戦にして難敵を迎えての防衛戦だった。
試合は1ラウンドからお互いが持ち味を出し合う展開に。サウスポースタイルから蹴りを飛ばしていく西京に、江川は得意の左右フック。強振しているように見えて、ステップインのタイミングも絶妙だった。そんな江川のパンチに西京もカウンターを狙い、緊張感に満ちた攻防が続く。それでも最終3ラウンド、江川の前進とパンチのクリーンヒットがやや目立つようになってきた。逆に西京は空振りさせられてしまう。攻防の中で打ち返して終わっていたのも江川のほうだった。
決して大きな差はついていなかったが、上回ったのは江川。判定2-0で勝利し、初タイトルを掴んだ。江川はK-1スーパー・バンタム級チャンピオンの武居由樹と同じPOWER OF DREAM所属。武居に続いてのKrush王座戴冠であり、もちろんここからの狙いも一緒だ。
「ベルトを獲って、やっとスタート地点」と試合後の江川。視野に入れているのはK-1のタイトルだ。と同時に「責任をもって、この大会を大きいものにしたい」とKrushへの愛着も口にしていた。
試合後は武居ともリング上で記念撮影。将来を嘱望される新世代チャンピオンは、これからさらに注目度を高めるはず。西京の巻き返しも含め、K-1、Krushのフェザー級がどんどん熱気を帯びてきた。
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