将棋の藤井聡太七段(16)が1月30日、棋王戦予選で中村亮介六段(33)に82手で勝利し、公式戦10連勝を達成した。藤井七段の通算成績は126局で108勝18敗(勝率.857)、今年度の成績は43局で37勝6敗(勝率.860)となった。
昨年から公式戦9連勝中だった藤井七段は、朝日杯将棋オープン戦で順位戦A級の棋士に連勝した勢いそのままに、この日も中村六段相手に着実にリードを奪うと、指し手を緩めることなく、短手数での勝負を押し切った。この結果、8組準決勝への進出が決まり、あと2勝すれば本戦出場が決まる。対局後は、来週に連勝記録と連続昇級が迫った順位戦C級1組(2月5日)について「順位戦は次の1局が重要な対局になりますけど、先後があらかじめ決まっているので、準備ももちろんなのですが、いつもと変わらず落ち着いた気持ちで臨めればいいなと思います」と語った。
藤井七段が最後に敗れたのは、昨年11月23日の叡王戦本戦1回戦、斎藤慎太郎王座戦。その前にも9連勝を飾っており、直近20戦では19勝1敗という圧倒的な結果を残し続けている。今年度は残り約2カ月だが、現時点では中原誠十六世名人が持つ年度最高勝率.854(1967年度 47勝8敗)を上回っている。ただ、非常に高い勝率のため、記録更新には残りの対局を6勝1敗以上のペースで勝ち続ける必要がある。
◆藤井聡太七段 2018年度の勝敗(横1列が10局)43局37勝6敗 勝率.860
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