将棋の棋王戦五番勝負第1局で、渡辺明棋王(34)と挑戦者の広瀬章人竜王(32)が現在対局中だ。今年度絶好調な両棋士の対戦で、渡辺棋王は防衛すれば7期連続7度目、広瀬竜王が奪取すれば、初の棋王位となる。
 渡辺棋王は昨年、順位戦でB級1組に降級したが、今年はさすがの実力を見せて10戦全勝で、残り2局を残してA級復帰を確定。公式戦15連勝も達成し、久保利明王将(43)との王将戦七番勝負では2連勝と、2つ目のタイトルに向けて快調に勝ち進めている。一方、広瀬竜王は昨年12月に羽生善治九段(48)から、初の竜王位を奪取。今年度は対局数、勝利数で全棋士トップの成績を残しており、将棋大賞の最優秀棋士といえる。