将棋の棋王戦五番勝負第2局で、渡辺明棋王(34)が挑戦者の広瀬章人竜王(32)に119手で勝利し、同シリーズ2連勝を飾った。これで7期連続7度目の棋王位に王手をかけ、同時期に久保利明王将(43)に挑戦している王将戦七番勝負(現在3勝0敗)とともに二冠にあと1勝と迫る“W王手”になった。
 今年度好調の渡辺棋王は、今年度最多対局、最多勝利を誇る広瀬竜王の攻撃を耐え切ると終盤に反撃。見事に寄せ切り、連勝を飾った。これで渡辺棋王は、8つあるタイトルで、唯一複数冠を保持している豊島将之二冠(28)に続き、今年度2人目の二冠となる可能性が、かなり高まった。