(弁当をめぐるやり取りを展開した遠藤と丸藤。DDTならではの光景だろう)
 豪華カード、異色カードが並んだDDTのビッグマッチ、2月17日の両国国技館大会でセミファイナルに組まれたのは、丸藤正道vs遠藤哲哉のシングルマッチだ。丸藤はプロレスリング・ノアの、というより日本マット界を代表する名レスラー。身体能力、センスは圧倒的、近年は円熟味も感じさせる20年選手だ。
 そんな丸藤と闘う遠藤はDDT屈指の人気選手。団体の頂点であるKO-D無差別級王座こそ戴冠していないものの、常にトップ戦線で闘い、両国メインの経験もある。最大の武器は空中殺法だが、最近はインサイドワークや絶妙な“笑い”の感覚も印象に残る。遠藤にとっては、ここからさらに飛躍するきっかけにもなりうるのが今回の丸藤戦だ。キャリアでは大きな差があるからこそ、丸藤に対抗しうる武器をチョイスすることも大事になってくる。