(2.11KNOCK OUTで森井に圧勝したチャンヒョン)
この春、キック界で最も注目すべき選手の一人がチャンヒョン・リー。以前から日本で活躍、RISEのベルトも奪取しているチャンヒョンが、ヒジ打ちありのキックボクシングイベントKNOCK OUTにも参戦。昨年から始まったライト級アジアトーナメントにエントリーすると、強豪日本人選手を次々と倒して決勝進出を決めた。
一回戦では町田光をヒジで切り裂き、2月11日の準決勝(大田区体育館大会)では初代KNOCK OUTライト級王者の森井洋介をパンチで倒してみせた。得意技であるローキックを軸に、あらゆる武器を使って相手を仕留めにかかるその姿は、キャチフレーズの“コリアンデビル”そのものだ。
トーナメント決勝戦は4月29日、ベルサール高田馬場で開催され、ここでチャンヒョンはムエタイのトップファイターであるヨードレックペット・オー・ピティサックと対戦する。この試合には、ヨードレックペットが森井から奪ったKNOCK OUTライト級王座もかけられることになった。
しかもチャンヒョンは、同時進行でもう一つのトーナメントにも出場する。自身がベルトを保持するRISEの世界トーナメントだ。3月10日の大田区総合体育館から、RISEでは58kg、61kgの世界トーナメントを実施。58kgには那須川天心が出場するが、61kgも豪華メンバー。チャンヒョンに元K-1王者の大雅、過去チャンヒョンと1勝1敗の梅野源治、さらに現役ムエタイ王者セクサン・オー・クワンムアンも登場する。
3.10大田区の一回戦では、チャンヒョンはベテラン・裕樹と対戦する。裕樹には過去にも勝っており、堂々のKO宣言をしてみせたチャンヒョン。逆ブロックの梅野との決着戦を希望しているという。2月にKNOCK OUT準決勝、3月がRISE一回戦、さらに4月にKNOCK OUT決勝とハードスケジュールとなるが、チャンヒョンの攻撃力を考えれば、勢いに乗ってのトーナメントW制覇も決して不可能ではないだろう。少なくとも、その偉業を達成する資格があるのは、勇気を持ってエントリーしたチャンヒョンだけなのだ。
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