将棋の藤井聡太七段(16)の師匠、杉本昌隆八段(50)が3月5日、順位戦C級1組の最終11回戦で、千葉幸生七段(40)に85手で勝利し、9勝1敗の成績でB級2組昇級を決めた。50歳での昇級は、史上4位の高齢記録。藤井七段は32年ぶりの“師弟同時昇級”に向けて、現在対局中だ。
杉本八段は前回の10回戦で勝利すれば昇級が確定したが、船江恒平六段(31)に敗戦。上位2人までのB級2組昇級が、最終戦までもつれ込んでいた。対局が進むにつれてリードを広げた杉本八段は、終盤でもさらに攻撃の手をゆるめず、千葉七段の反撃を振り切った。
昇級枠2つのうち、杉本八段が確定したことで、残る枠は1つ。現在対局中の藤井七段が昇級するには、まず都成竜馬五段(29)に勝利した上で、近藤誠也五段(22)と船江六段の両者が敗れることが条件となる。
対局の持ち時間は各6時間で、藤井七段、近藤五段、船江六段の対局は、終局が深夜になる可能性もある。AbemaTVではこの3局を終了まで生放送する。
◆放送対局と昇級条件(左の棋士は10回戦までで全員8勝1敗 1回抜け番)
近藤誠也五段(6位 8勝1敗) 対 増田康宏六段 近藤五段は勝利で昇級確定
○杉本昌隆八段(7位 9勝1敗) 対 千葉幸生七段● 杉本八段は昇級確定
船江恒平六段(14位 8勝1敗) 対 金井恒太六段 船江六段は勝利し、近藤五段が敗れると昇級
藤井聡太七段(31位 8勝1敗) 対 都成竜馬五段 藤井七段は勝利し、近藤五段・船江六段の2人が敗れると昇級