将棋の藤井聡太七段(16)が3月8日、竜王戦4組ランキング戦2回戦で畠山成幸八段(49)と対局中だ。藤井七段は今年度の成績が41勝7敗、勝率.8542と好調。勝利すると、中原誠十六世名人の年度最高勝率(47勝8敗 .8545)を超えて.8571となる。
藤井七段は実質的なデビュー年度となった2017年度は勝率歴代4位タイとなる61勝12敗、勝率.8356を記録。最多対局、最多勝利、最高勝率、連勝(29)の4部門を独占する快挙を達成した。今年度は若手棋戦からの“卒業”、予選免除の棋戦が出てきたこともあり、対局のペースは昨年から落ちたものの、対戦相手のレベルが上がった中で、勝率は上昇。今年度の勝率は全棋士トップで、勝利数でも42勝目を挙げれば、広瀬章人竜王(32)とトップタイとなる。
中原十六世名人が持つ年度最高勝率記録は、1967年度に出されたもの。更新すれば、実に51年ぶりとなる。藤井七段が今回の対局で勝利すれば、歴代トップに浮上するが、11日の棋聖戦二次予選(対 久保利明九段)など数局の対局が行われる見込みで、記録更新には残りを全勝で終える必要がある。
竜王戦ランキング戦の持ち時間は各5時間で、藤井七段は後手番。終局は今夜になる見込み。AbemaTVでは、この対局を終了まで生放送する。