将棋の藤井聡太七段(16)が3月8日、竜王戦4組ランキング戦2回戦で畠山成幸八段(49)に112手で勝利した。これにより、2018年度の成績は42勝7敗で、勝率は.8571に。中原誠十六世名人(71)が1967年度に樹立した最高勝率.8545(47勝8敗)を上回った。
藤井七段は実質的なデビュー年度となった2017年度でも、61勝12敗、歴代4位タイの勝率.8356を記録していたが、今年度は若手棋戦の“卒業”、予選免除などでトップ棋士との対戦も増える中、昨年度以上の高勝率をキープ。2月の朝日杯将棋オープン戦で連覇を達成するなど、快進撃を続けてきた。この日の対局では、畠山八段とのじっくりした勝負で、夕食休憩を終えてお互いの残り時間が少なくなるに連れて激戦に。息詰まる熱戦が続いたが、受け続ける畠山八段の玉を見事に寄せ切った。
2018年度は、2連敗が2度あるだけで、逆に連勝は10連勝1回、9連勝2回など、圧倒的な勝ちっぷり。さらに不利と言われる後手番での対局が多い中、33局で28勝5敗、勝率.8485と変わらぬ高勝率を誇った。
次回の対局は11日に行われる棋聖戦二次予選で、相手はタイトル7期を誇る久保利明九段(43)。その後も対局が組まれる予定だが、高すぎる勝率ゆえに1つでも負けると記録更新が難しくなるため、残りの対局全勝が新記録達成の条件となる。
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