将棋の藤井聡太七段(16)が3月11日、棋聖戦二次予選で久保利明九段(43)と対局中だ。藤井七段は8日に行われた対局で勝利し、今年度の勝率が.8571(42勝7敗)となり、暫定で歴代単独トップに浮上。今回の対局を含めて、残り数局と見られる年度内の対局で全勝すれば、新記録樹立となる。
藤井七段は、実質的なデビュー年度となった2017年度、勝率歴代4位タイとなる61勝12敗、勝率.8356を記録。最多対局、最多勝利、最高勝率、連勝(29)の4部門を独占する快挙を達成した。今年度は若手棋戦からの“卒業”、予選免除の棋戦が出てきたこともあり、対局のペースは昨年から落ちたものの、対戦相手のレベルが上がった中で、勝率は上昇。従来の記録は51年前に中原誠十六世名人(71)が記録した.8545(47勝8敗)だ。
今回対戦する久保九段はタイトル通算7期を誇り、順位戦A級にも所属する実力者。今回が初対局だが、新記録樹立に向けては大きな壁となる。藤井七段は敗れると、5勝でタイ記録、6勝で新記録となるが、今年度は残り3週間ほど。多くの対局は組まれない見込みで、年度内の残り対局全勝が新記録への条件となる。
棋聖戦二次予選の持ち時間は各3時間で、藤井七段は後手番。終局は夕方から夜になる見込み。AbemaTVでは、この対局を終了まで生放送する。
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