K-1、Krushの大きな特徴は、若い選手が次々と台頭してくることだ。主催者は実力のある選手にどんどんチャンスを与えるため、個性のある選手なら余計に注目されやすい。そんな中、この1年ほどで大きく成長し、存在感を増した選手が芦澤竜誠だ。記者会見やインタビューで対戦相手をディスりまくる毒舌で名を売ったが、それだけでなく結果も残してきた。昨年の小澤海斗戦は、内容も話題性も抜群だったと言えるだろう。
3月10日のK-1さいたまスーパーアリーナ大会では、芦澤は日本vs世界7対7マッチに出場。対戦相手のホルヘ・バレラは、芦澤と同じく昨年のフェザー級王座決定トーナメントでベスト4に進出した選手だ。芦澤にとっては“個性派”から“トップファイター”としての地位を確立するためにも重要だったこの試合。大会直前には「一人記者会見」を実施してカメラの前でしゃべりまくり、「K-1をぶっ壊す」と意気込んだ。